営農型太陽光情報提供システム.com
運営元:株式会社野田建設
弊社では、「SDGs」に賛同し、「7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに」
「2:飢餓をゼロに」を達成します。
皆様こんにちは!
本日もブログをお読み頂き誠にありがとうございます。
今回は「営農型太陽光発電/ソーラーシェアリング」に適した作物について
お話しさせて頂きたいと思います。
ソーラーシェアリングではどんな作物でも育てられるかというとそうではありません。
農地の上に太陽光パネルを設置する為、どうしても日陰になる部分が発生してしまいます。
この太陽光パネルによって農地へ太陽光が遮られる割合を「遮光率」と言います。
皆様もご存じのとおり、植物は光が当たることによって成長します。
よってこの「遮光率」が作物を育てる上でポイントとなります。
また、多くの植物には一定以上の日光が当たればそれ以上生育に必要としない
限界の日射量が存在します。これを「光飽和点」と呼び、作物によって異なります。
この「光飽和点」の値が低ければ低いほど、日光を必要とせず、ソーラーシェアリングに
適していると言えます。
よって、「光飽和点」と「遮光率」の関係が営農型太陽光発電/ソーラーシェアリングを実施する上で重要な指標となります。
ちなみに、
日光を多く必要とする作物を「陽性作物」
日陰を必要とする作物を「陰性作物」
この中間にある作物を「半陰性作物」
と呼びます。
【光飽和点40~55klx】
光飽和点が40~55klxの程度の作物は比較的多く、こちらはパネルの置き方を工夫したり
「遮光率」を下げることによって営農型太陽光発電/ソーラーシェアリングが可能となります。
40klx程度の作物には以下のものがあります。
・きゅうり、ナス、稲、エンドウ、ブドウ、モモ、ナシ、イチジク、ピーマン
サツマイモ、オクラ、カボチャ、里芋、大根、ニンジン
【光飽和点25klx】
25klx程度になると、日陰でも栽培が可能な作物になります。
逆に日光が当たりすぎると生育に支障をきたす恐れさえある為、
営農型太陽光発電/ソーラーシェアリングによって日光を遮ることが有効に働く可能性も
あります。
25klx程度の作物には以下のものがあります。
・レタス、ネギ、ニラ、お茶の葉、わさび、ミョウガ、
シイタケ、レモン、サトイモ、フキ、シンビジウム、プリムラ、
シクラメン、アザレア、イチゴ、白菜、キャベツ、ワラビ、
ブルーベリー、陽光桜
よって、営農型太陽光発電/ソーラーシェアリングを検討される際はこの「遮光率」と
「光飽和点」に気をつけて取り組みましょう。