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AI(アグリインフォサイエンス)農業について Part3

皆様こんにちは!

本日もブログをお読み頂き誠にありがとうございます。

今月も先週に引き続き「AI(アグリインフォサイエンス)農業」についてお送り致します。

今回は一般的な植物工場との違いについてお話し致します。

農業は大きく「露地栽培」と「施設栽培」に分けることができます。

「露地栽培」とは温室等の施設を使用しない農業のことで、常に変化する環境の中で作物を

育てなければならない為、収穫量や品質にばらつきが生まれます。

「施設栽培」はビニールハウス等を利用する為、温度・湿度の管理がしやすく

「露地栽培」に比べると状況依存性が低いとされています。

中にはITを取り入れ、高付加価値な栽培技術を確立させ高収入を得ている農家もあります。

その最たる例が「植物工場」であると言えます。「植物工場」は「誰でも安定して生産できる」を

目指したものであり、ITの介入により状況依存性をできる限り排除し、安定的な生産を可能としています。

「植物工場」は屋内環境を完全に制御し、均一な無機土壌か水耕栽培を採用しています。

それでも人手が必要な部分は完全にマニュアル化する為、誰でも安定的にミスなく生産できますが、

生産性という点では熟練農家の施設栽培には到底及ばないのが現状です。

植物はやはり「生き物」である為、個々にその状態は異なります。

熟練農家であれば今の植物の状態から今後の生育状態を予想してその都度個別の対応を行います。

対して個別の対応を徹底して排除する植物工場では、確実に栽培できるよう環境も作業も一定化する為、

作物の持つ個々のチカラを引き出すことができず、結果として生産性が低下してしまいます。

また植物工場では生産性の他、設備費用や維持管理費用が膨大になりがちといった問題も発生します。

工場の規模を大きくし、収穫量を増やせばコストメリットも生まれますが、初期費用の高さもあり、

植物工場はそれほど増えていない現状にあります。

このような設備に頼った栽培を行う「植物工場」に比べ、「AI農業」では農業従事者自身の能力向上

及び作業の向上に焦点を当てています。

農業の継続的な発展と収益性を考えるとと「AI農業」への取り組みが重要となってくるのではないでしょうか。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました

次週も引き続き「AI農業」についてお話しさせて頂きます。

お楽しみに!

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