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「FIT」後の制度として注目!環境先進国ドイツで導入されている「FIP」制度とは?

皆様こんにちは。

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「営農型太陽光発電情報提供システムドットコム」を運営する野田建設です。

本日もブログをお読みいただき誠にありがとうございます。

2019年6月に「FIT(固定価格買取制度)」終了という衝撃的なニュースがありました。

結果的にそれは誤報だということで落ち着きましたが、「FIT」の売電単価が年々縮小傾向にあることは事実です。

現にFITに関する抜本的な改革に向けた協議を2020年末に行われるとされています。

そういった中で、次の制度として注目されているのが「FIP」制度です。

今回は「FIP」制度について皆様にご紹介いたします。

【「FIP」とは何か?】

「FIP」とは「Feed-In-Premium」を縮めたもので、再生可能エネルギーの発電事業者が市場価格で電力を販売する場合に、

市場価格に「割増金(プレミアム)」を上乗せする方式です。

これまで日本が導入していた「FIT」は「Feed-In-Tariff」を縮めたもので、再生可能エネルギーで発電した電気を、

電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度です。

電力会社が買い取る費用の一部を、電気使用者から賦課金という形で集めています。

この制度により、発電設備の高い建設コストも回収の見通しが立ちやすくなり再生可能エネルギーの普及が促進されました。

しかし、この制度は電気使用者に負担を強いているという点で問題がありました。

この問題を軽減するために考え出されたのが今回ご紹介する「FIP」です。

【「FIP」の類型 3種類】

「FIP」には3種類の形があることが知られています。3種類ある「FIP」についてご説明させていただきます。

①プレミアム固定型FIP

「プレミアム固定型FIP」とは電気の市場価格の如何に関わらず、ある一定金額を固定して上乗せする制度です。

固定価格を上乗せするとは言え、市場価格が高くなればそれに応じて売電単価も高くなりますが、市場価格が低くなれば

それに応じて売電単価も低くなるといったように、市場価格に大きく左右されます。

そのため、電気の市場売買にかなり近いといえます。

しかし、その反面、「FIT」では用意に可能であった売電収益の予測ができなくなるという意味で

発電事業者にとっては厳しい制度といえます。

②プレミアム固定型FIP(上限・下限付き)

「プレミアム固定型FIP(上限・下限付き)」は上記の「プレミアム固定型FIP」と大枠で一致しています。

しかし、「電気の市場価格と、ある一定金額(プレミアム)の合計に上限値と下限値を設ける」という特徴があります。

③プレミアム変動型FIP

「プレミアム変動型FIP」とは市場価格に応じて上乗せするプレミアム価格を変動させることで売電価格を一定にさせる制度です。

こちらの制度では、ある一定のラインより市場価格が高くなればそれに応じてプレミアム価格を低く抑え

(もしくはゼロ)、ある一定のラインより市場価格が低くなればそれに応じてプレミアム価格を高く設定

することになります。

この制度では、上記①プレミアム固定型FIP や ②プレミアム固定型FIP(上限・下限付き)と比較して

売電収益の予測をしやすい制度になっています。

FIPはドイツやデンマークといった主にヨーロッパ諸国で実施されています。環境先進国であるドイツは現在

「FIT」制度、「FIP」制度が並行して実施されていますが、徐々に「FIP」制度を義務付ける形へと移行してきています。

今回ご紹介させていただいた「FIP」制度に限らず、どのようなご相談でもお気軽に弊社までお問い合わせください。

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来週のブログもお楽しみに!

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